本サイトは2008年度から2013年度まで経済産業省の委託事業として実施した「中小企業情報セキュリティ対策促進事業(指導者育成セミナー)」のサイトです。本事業は2013年度で終了いたしました。 ここに書かれている内容は2013年時点から更新をしていないので、御利用の際には古いコンテンツであることをご承知おきの上御利用下さい。
情報セキュリティの基礎
12-2 SaaS利用時のセキュリティ
SaaSでは、通常、サービス事業者がセキュリティ対策を実施した上で、サービスを提供しています。SaaSを利用する場合に注意すべきことは、大きく分けて、次の3つです。
SaaS事業者やSaaSサービスが、安心して使えるものか確認する
サービス事業者の信頼性
クラウドサービスを提供する事業者は信頼できる事業者かどうか?
サービスの信頼性
サービスの稼働率、障害発生頻度、障害時の回復目標時間などのサービスレベルは示されているか?
セキュリティ対策
クラウドサービスにおけるセキュリティ対策が具体的に公開されているか?
利用者サポート
サービスの使い方がわからないときの支援(ヘルプデスクやFAQ)は提供されているか?
利用終了時のデータの確保
サービスの利用が終了したときの、データの取扱い条件について確認する。
契約条件の確認
一般的契約条件の各項目について確認する。
上記各項目についての、具体的な確認は、IPAが発行する「中小企業のためのクラウドサービス安全利用の手引き」を参照してください。
http://www.ipa.go.jp/security/cloud/tebiki_guide.html
SaaSの利用者管理を行う
  • 誰が、どのSaaSサービスを利用できるのか、どのレベルの操作を許すのかを定める
    • クラウドサービスの業務ごとに、利用する従業者を登録し、他の者はアクセスできないようにする(アクセス管理)
    • クラウドサービスの利用者について、どの業務、どの情報についてどのような操作・処理を許可するのかを決定する(権限管理)
    • クラウドサービスの利用者一人一人について、ユーザアカウント(ID とパスワードの対)を用意する(利用者認証)
  • 利用者ごとにSaaS利用のためのパスワードの管理を徹底させる
SaaSを利用する端末のセキュリティ管理を行う
SaaSを利用する端末(パソコン、スマートフォン、タブレットPC)のセキュリティは、利用者側の責任です。10節、11節に従って必要な対策を実施します。
クラウドサービスでは、サービスを利用する端末に、スマートフォン、タブレットPCを使うケースが多くなります。社外利用や在宅勤務対応の面からも、利用が増えていますが、これらのデバイスは急速に広まっている技術で、セキュリティも各社や機種やOSの種類によってまちまちですので注意が必要です。
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