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2020年度 JNSA表彰のご報告
2020年度


2021年2月1日
特定非営利活動法人 日本ネットワークセキュリティ協会


JNSAでは、情報セキュリティ向上のための活動を積極的に行い広く社会に貢献した、あるいはJNSAの知名度向上や活動の活性化等に寄与した個人、団体、JNSAワーキンググループ を対象に「JNSA賞」と称する表彰を贈る制度を、2006年度に発足いたしました。

この賞は、情報セキュリティの向上に寄与された方々を広く紹介し、その活動を称え、更に積極的な活動をしていただけるよう、設置したものです。この賞が、広く社会に情報セキュリティが根付く発端となり、より良い社会を実現できる一助になればと考えています。

受賞者決定まで

2020年9月に、過去にJNSAの知名度向上、活動の活性化、また広く社会の情報セキュリティの向上に貢献した個人、団体、JNSAワーキンググループの推薦(自薦、他薦は問わず)を募集し、12月に最終選考会を開催し、受賞者を決定しました。
また、今年度から、「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)Basic SecCap カリキュラム」に参加する学生を対象に「JNSA学生賞」を設け、enPiTから推薦を受けた学生に対する表彰も執り行うことといたしました。
※JNSA学生賞については、enPiTにて選考が行われております。

表彰式

ワーキンググループの部で受賞された日本ISMSユーザグループ2021年3月18日(木)、19日(金)に開催予定のJNSA主催シンポジウム「Network Security Forum 2021(NSF2021)」にて、表彰式を行いました。

ワーキンググループの部で受賞された日本ISMSユーザグループから表彰状受け取りのお写真を頂戴しました。


特別賞のKesagataMe氏には、Twitter (https://twitter.com/KesaGataMe0 )上で表彰状のお写真を公開いただきました。

2020年度 受賞者

ワーキンググループ(WG)の部(1件)

◇利用者の視点からISMSのベストプラクティスを提供し続けるとともに、JNSAの活動活性化に大きく貢献

・標準化部会 日本ISMSユーザグループ
 (リーダー:NTTコム ソリューションズ株式会社 魚脇 雅晴 氏)

日本における健全かつ効果的な情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の普及・促進に貢献することを目的とし、定期的な会合を続けるとともに、毎年「情報セキュリティマネジメントセミナー」を開催して研究結果の発表を継続し、活動成果を社会に還元している。
また、「情報セキュリティマネジメントセミナー」では、企業経営、運用において業界を問わず必要となることをテーマにしているため、非会員企業からの参加も多く、JNSAの活動の認知向上に大きく貢献している。
2019年からのJNSAへの活動移管に伴い、日本ISMSユーザグループへの参加を目的とした会員企業やサブスクライバ会員の勧誘があり、JNSAの活動の活性化に大きく貢献している。

特別賞(1件)

◇金融機関のフィッシングに対する高いカバー率で、国内のフィッシングサイト対策に大きく貢献

・KesagataMe(@KesaGataMe0)氏

昼夜問わずフィッシングサイト情報をTwitter ( https://twitter.com/KesaGataMe0 )上で報告し続けることにより、一般利用者がフィッシングサイトに気付くきっかけとなる情報を提供している。
日本の金融機関のフィッシングのカバー率が高いことから、多くの銀行、セキュリティ専門家も情報ソースの一つとして活用しており、日本のフィッシングサイト対策に大きく貢献している。
個人としてフィッシング対策に貢献されている方は少なくないが、KesagataMe氏は、長期にわたって活動を行っており、これまで報告したフィッシングサイトは数千に及ぶ。フィッシング対策に貢献されている多くの方々の活動が広く知られるためにも、KesagataMe氏の献身的な活動に対してJNSA賞を贈りたい。

JNSA学生賞(4件)

◇「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)Basic SecCap カリキュラム」参加学生表彰

・小栗 美優 氏(静岡大学)

「第23回サイバー犯罪に関する白浜シンポジウムと併催された第14回情報危機管理コンテスト」に4名によるチーム「sawayaka-sec B」として出場し、経済産業大臣賞を受賞した。全国の大学・高専からの参加33チームがある中での優勝で、多くの全国紙においてその活躍が報道され、enPiT演習で得た知識を活かして受賞した栄誉と、enPiT演習参加者全体のモデルケースとなり得る功績を残したことで今回の受賞となった。

・菅原 毬矢 氏(一関工業高等専門学校)

2019年度にセキュリティ総論A、PBL演習-Q、先進PBL-H、先進PBL-Iを受講し、1年間でBasic SecCap 10で修了した。2020年度にも継続受講し、夏期に大学院インターンシップGを受講し、さらに冬季にはPBL演習-B、先進PBL-Aを受講している。数多くの演習を受講しており、演習に取り組む姿勢も意欲的であることを評価するとともに、今後の活動にも期待したい。

・長尾 佳高 氏(大阪大学)

2019年度のBasic SecCap修了生で、専門科目において非常に優秀な成績を収めた。PBL演習においては、出題された課題について同じチームメンバーと積極的に議論し、チームが優秀な成績を収めるために貢献した。専門科目1科目、PBL演習科目1科目、先進PBL科目3科目、大学院インターンシップ1科目の単位を取得し、Basic SecCap 10の認定を受け、優秀な成績を収めただけでなく、国際会議や国内会議で研究発表も行い、研究についても熱心に取り組んだ。また、昨年度のenPiTシンポジウムにおいて用いられたインタビュー動画の撮影、セキュリティ分野のワークショップにおける学生発表、enPiT学生への取材など、Basic SecCapの活動にも積極的に協力していることを評価して、今回の受賞となった。

・二瓶 雄貴 氏(東京電機大学)

Basic SecCap 10に認定され、チーム内の中心人物として、演習中理解が及ばない学生へ助言を行い、演習時間外にもメンバ同士で講習を行うなどチーム内の知識格差を少なくすることで、チーム皆が積極的に演習に参加できるような雰囲気作りに貢献した。ディスカッションにおいても積極的に意見を述べたり他のチームへ意見や疑問を投げかけたりすることで、受講生全体に大きな影響を与えた。また、演習内容を応用したプラグインを製作し、GitHubで公開するなど、演習だけで完結せず、修得した技術や知識を活用した課題や製作に取り組んでいることを評価したい。