Windows Updateをしておけばウイルス対策ソフトは不要ですか。
- Windows Updateやアプリケーションのアップデートはウイルス被害を防ぐ重要な対策ですが、ウイルスを検知して警告を表示したり、侵入したウイルスを駆除して無効化したりするためにはウイルス対策ソフトを入れておく必要があります。
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無料のウイルス対策ソフトを使っていますが大丈夫ですか。
また、有料版との違いは何ですか。
- 無料のウイルス対策ソフトは、内容がまちまちです。インターネットで調べて、お使いのウイルス対策ソフトの評価を確認してください。
有料のウイルス対策ソフトを開発している企業は、世界中の研究施設にエンジニアを置き、世界規模でウイルスを発見し24時間体制で対策を検討し、常に新しいウイルスに対抗するためのウイルスデータベースをユーザに発信しています。新型ウイルスの発見・対応力や利用者へのサポートが無料版と差が出るところです。
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プロバイダーのウイルス対策サービスを利用していますが、それで十分ですか。
- プロバイダーのサービス内容を確認してください。メールだけに対応していて、Webサイトから入ってくるウイルスには対応していないサービスもあります。
また、プロバイダーのサービスを利用していても、必ずWindows等の基本ソフトやアプリケーションのアップデートは行ってください。
加えて、パソコンに入れるウイルス対策ソフトも併用されることをお薦めします。
ウイルスはインターネットからだけでなく、USBメモリやCD-ROMから感染する、あるいは他人に感染させることがあります。USBメモリやCD-ROM等の記憶媒体を使用しないのであれば、プロバイダーのウイルス対策サービスだけでも概ね問題ありません。
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パソコンをインターネットに接続しなければウイルス対策ソフトを入れなくても良いですか。
- ウイルスはインターネットからの侵入でけではなく、USBメモリやCD-ROM等によって持ち込まれる可能性がありますので、パソコンにはウイルス対策ソフトを入れておくことが望まれます。
ただし、インターネットから切り離しておくとWindowsやアプリケーションのアップデート、あるいはウイルス対策ソフトの更新が難しくなりますので運用に注意が必要です。例えば、事前にウイルス対策がしっかりされた別のパソコンでUSBメモリやCD-ROM等のウイルスチェックを済ませウイルスに感染していないことを確認してから、インターネットから切り離されているパソコンで使用する方法が考えられます。
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ウイルス対策ソフトをパソコンにインストールする際、Windowsのファイアウォール機能をOFFにしなさいというメッセージが表示されます。OFFにして問題はありませんか。
- 最近のウイルス対策ソフトには、ファイアウォールの機能を持ったものがあります。ウイルス対策ソフトのファイアウォール機能を有効に設定する場合は、Windowsのファイアウォールを無効にする必要があります。
Windowsのファイアウォールは外部からパソコンへの攻撃に対するもので、パソコン内部から外部への通信には対応していません。ウイルス対策ソフトのファイアウォールには、パソコン内部から外部への異常な通信を止めることができるものもあります。これにより、スパイウェアによる情報流出を防ぐこともできます。
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1台のパソコンに、2つ以上の違うウイルス対策ソフトを入れていても問題ありませんか。
- 1台のパソコンに、異なるメーカーのウイルス対策ソフトを複数インストールすると不具合が発生することがあります。ウイルス対策ソフトの説明書等を確認してください。
ウイルス対策ソフトでは、検知したウイルスをパソコン上の特定のエリアに隔離しますが、隔離したウイルスを別のウイルス対策ソフトが検知・隔離しそれが相互に繰り返される可能性があります。
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ウイルス対策ソフトをインストールしたら、パソコンの動作が遅くなってしまいました。
- インターネットを活用する上でウイルス対策ソフトは必須です。必ず使用するようにしてください。
パソコンの起動時にパソコンの動作が遅い、ということであれば、起動時のウイルス対策ソフトの設定で回避できるかもしれません。ウイルスデータベース更新やウイルススキャンが起動時に稼働しているようなら、それらを別の時間帯に稼働するよう変更することで、パソコンの起動が早くなる可能性があります。
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ウイルス対策ソフトの更新とはどういう意味ですか。
- インターネット安全教室では、2つの意味でウイルス対策ソフトの更新を解説しています。
ひとつは、ウイルス対策ソフト自体の更新です。パソコンを購入した時に付いてくるウイルス対策ソフトは、多くの場合お試し版です。お試し版の使用期限(90日程度が多い)が切れると新たなウイルスに対応できなくなる可能性があります。期限切れの警告が出たら、更新してください。ほとんどの場合更新は有料です。
もうひとつの更新は、ウイルスデータベースの更新です。こちらはウイルス対策ソフトを使用している限り頻繁に発生します。ウイルスデータベースを更新しなければ新たに発生するウイルスを検知・駆除できなくなります。ウイルスデータベースは自動更新に設定することをお薦めします。ウイルスデータベースの更新は、ウイルス対策ソフトの購入費用に含まれるので無料です。
なお、ウイルスデータベースはウイルス対策ソフトによって名称が異なるので、自分が使用しているウイルス対策ソフトのメーカーのホームページで確認してください。
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ウイルス対策ソフトの更新の方法を教えてください。
- ウイルス対策ソフトの設定メニューの中に「更新」や「アップデート」という項目があります。そこで「自動更新」に設定したり、更新時間を設定します。
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インターネットを使用中に「あなたのパソコンからウイルスが見つかりました。すぐにこのウイルス対策ソフト(無料)をインストールしてください。」というメッセージが表示されました。メッセージに従ってすぐにインストールした方が良いでしょうか。
- Webサイトを見ている最中にウイルス対策ソフトのインストールを促す警告が表示された場合は、偽のウイルス対策ソフトの可能性が高いので警戒してください。
偽のウイルス対策ソフトは、それ自体がウイルスやスパイウェアです。
利用中のウイルス対策ソフトからのメッセージでなければ無視してください。ウイルス対策ソフトを利用していない場合は、そのメッセージに従わず、自分で検索して見つけた、評判の良い無料のウイルス対策ソフトや市販のウイルス対策ソフトをインストールしてください。
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ウイルス対策ソフトの更新を促すメッセージが信用できるかどうか、どうしたらわかりますか。
- ご自分が使用中のウイルス対策ソフトのメーカー名と製品名を確認し、使用中のウイルス対策ソフトが発したメッセージかどうか確認します。
もし心当たりのないソフト名からのメッセージであれば、偽のメッセージの可能性を疑い、更新をせず保留します。そのソフト名をインターネットで検索して不審な情報が上がっていないかを確認し、また、使用中のウイルス対策ソフトの販売元へ問い合わせて、メッセージが信用できるかどうか確認します。
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ウイルス対策ソフトの更新を行っていればウイルスに感染しませんか。
- ウイルス対策ソフトの更新だけでなく、Windows等基本ソフトやアプリケーションソフトのアップデートも行ってください。
新たなウイルスが発見されてから、ウイルスデータベースに反映されるまで、時間差があります。その間に新たなウイルスに感染してしまう可能性があります。
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ウイルス対策ソフトの更新は自動に設定しなければいけませんか。
- 手動でもかまいません。
ただ、手動にすると忘れることもあるため、可能なら自動に設定することをお薦めします。古いパソコンの場合、更新中はパソコンの反応が遅くなることがありますので、使い勝手が悪くなるようなら、自動更新の開始時間をパソコンを使用しない時間帯に設定するか、手動にして都合の良い時に随時実行するようにします。
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ウイルススキャンの方法を教えてください。
- ウイルス対策ソフトの設定メニューの中に「ウイルススキャン」や「ウイルス検査」「ウイルス検索」という項目があります。そこで自動更新に設定したり、スキャン時間を設定します。手動で必要な時に実行することもできます。
インターネットには無料のオンラインウイルススキャンサービスがいくつかあります。異なった複数のオンラインスキャンサービスでチェックしてみるのも有効です。
ディスクやUSBメモリの中の特定のファイルだけをウイルススキャンしたい場合は、そのファイルを右クリックし表示されたメニューからウイルススキャンの項目を選択して実行します。
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ウイルス対策ソフトからウイルスを検知したというメッセージが出ましたが、ウイルスに感染したということですか。
- 検知してもウイルスが活動したとは限りません。発見したウイルスは活動しないようにウイルス対策ソフトが隔離します。
検知メッセージが出たら、パソコン内のファイルに感染が拡大していないか、"フル"ウイルススキャンを実施して確認してください。
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ウイルスに感染したことはどうしたらわかるのですか。
- 最近のウイルスは感染しても気付かないことが多いのですが、ある日から急にパソコンの動作が遅くなったら疑ってください。
また、定期的にウイルススキャンをしてウイルス発見に努めることも重要です。
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ゲーム機もウイルスに感染しますか。
- インターネットに接続されているゲーム機は、パソコンと同様にウイルスに感染する可能性があります。特に、知らないサイトからの無料のゲームソフトのダウンロードは注意が必要です。後でお金を請求されることもあります。
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ウイルスに感染し被害を受けた場合、どう対処したら良いですか。
- ウイルス対策ソフトには、ウイルス駆除機能があります。通常は検知した時点で駆除(隔離)しますが、念のため検知したウイルス名を基に、ウイルス対策ソフトメーカーのホームページで対処法などを確認します。わからない時はパソコンの販売店やウイルス対策ソフトメーカーに相談します。
最悪の場合、パソコンを初期状態にして再構築しなければいけませんので、それに備え、日ごろから重要なデータはバックアップしておきましょう。