NPO日本ネットワークセキュリティ協会
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JNSA主催セミナー(2007年度)

PKI Day 2007 - <PKIの過去、現在、未来>

ダウンロード用セミナー資料を公開しました。[2007.6.18]
■ 日 時:
2007年6月25日(月)午前10時〜午後6時30分(受付開始午前9時30分)
■ 場 所:
東京ウイメンズプラザホール(246席)
JR山手線・東急東横線・京王井の頭線:渋谷駅下車徒歩12分
地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線:表参道駅下車徒歩7分
都バス(渋88系統):渋谷駅からバス4分青山学院前バス停下車徒歩2分
■ 主 催:
NPO 日本ネットワークセキュリティ協会 PKI相互運用技術WG
■ 定 員:
246名
■ 料 金:
参加無料
■ 申込方法:

事前申込み受付は終了いたしました。
参加希望の方は、直接会場へお越し下さい。

■ 講演内容:
IT技術、ネットワーク技術が深く社会に浸透し行くなか、IT社会、ネットワーク社会における信頼関係を確立するための基盤が求められています。
PKIは、こうしたことに対応する技術ですが、広くIT社会の基盤となるためには、まだ、多くの課題があります。「広くIT社会の基盤」の課題の解決のたには、組織や業界を超えて、PKI技術や相互運用に関する共通の課題などを共有する必要があるのではないでしょうか。
PKI day 2007では、PKIの過去から現在までの状況、標準化などの最新状況などを踏まえた上で、共通課題の認識とその解決策、そして将来の方向性を議論します。
恐れ入りますが、セミナーご参加の方は、以下の資料をダウンロード、プリントアウトの上、当日ご持参いただけますようお願い致します。セミナー当日は資料の配付は行いませんのでご注意下さい。
■ セミナー資料
  • PKI技術と私/佐々木良一氏  [578KB]
     ※セミナー当日の発表資料に差し替えました。 [2007.7.2]
  • 我が国におけるPKIの不幸-ネットワーク社会における信頼関係の基盤上で/宮川寧夫氏 [333KB]
  • PKIドメインを確立するには/島岡政基氏 [1.09MB]
     ※セミナー当日の発表資料に差し替えました。 [2007.6.28]
  • IPアドレスの使用権を示すリソース証明書の動向/木村泰司氏 [679KB]
     ※都合により事前公開資料は当日のプレゼンテーション全てではありませんことをご了承願います。
  • Windows VISTAでのスマートカード/香山哲司氏 [11.6MB]
  • 長期署名フォーマットの標準化と日欧相互運用実験/漆嶌賢二氏 [676KB]
  • 東京大学におけるキャンパスPKIの配備に向けて/佐藤周行氏 [140KB]
  • パネルディスカッション/PKIの過去、現在、未来
  •       松本氏 [342KB]/小松氏 [73KB]/稲田氏 [242KB]
     ※小松氏、稲田氏の資料を追加しました。 [2007.7.3]
■ プログラム:
10:00
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10:10
【御挨拶】
JNSA主席研究員/株式会社ディアイティ 安田 直 氏
10:10
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10:50
【基調講演1】「PKI技術と私」
講師:東京電機大学教授/JNSA会長 佐々木 良一 氏
【講演内容】
印鑑や電子署名の歴史を述べた後、PKI技術や認証機関の開発との私のかかわりを示すことにより、日本の認証システムがどのような形で作られていったかに言及します。次に、現在研究を行っている公開鍵暗号の危殆化が署名つき文書にどのような影響を与えるかやそのための対策を紹介します。あわせて今後のPKIのあり方を考察します。
10:55
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11:35
【基調講演2】「我が国におけるPKIの不幸 - ネットワーク社会における信頼関係の基盤上で」
講師:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンター 宮川 寧夫 氏
【講演内容】
PKIは、ネットワーク社会における信頼関係の基盤です。そして、その社会的目的は、ひとつではありません。本人認証のための基盤であるとともに、データにデジタル署名を付して、それを検証できるようにする基盤でもあります。また、PKI技術にも、両目的のためのしくみが用意されています。しかしながら、我が国におけるPKIプロジェクトにおいては、両目的を整合的に検討する視野が欠けているようです。そこで、我が国のPKIが進むべき道について、考えてみます。
11:40
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12:10
【講演】「PKIドメインを確立するには」
講師:セコム株式会社 IS研究所 島岡 政基 氏
【講演内容】
組織や業界を越えてPKIが相互接続できるようになった時、私たちはそれを一つの巨大なPKIと捉えるべきなのでしょうか?それとも個々のPKIの集合として捉えるべきなのでしょうか?それぞれのPKIの境界を明確にしておくためには「PKIドメインとは何か?」「PKIの信頼モデルとは何か?」 を正しく理解しておくことが重要になります。米国政府のFederal PKIや日本電子政府のGPKI、JNSAのChallenge PKIプロジェクトなど、これまでの国内外の様々なPKI相互運用プロジェクトに学びながら、PKIドメインと信頼モデルについてわかりやすく解説します。
12:10
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12:20
【質疑応答】
12:20-13:20 昼休み
13:20
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13:30
【午後のプログラムのご紹介】
JNSA研究員/株式会社ディアイティ 安田 直 氏
13:30
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14:00
【講演】「IPアドレスの使用権を示すリソース証明書の動向」
講師:社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)技術部
インターネット基盤企画部 セキュリティ事業担当  木村 泰司 氏
【講演内容】
国際的にIPアドレスの管理を行っている地域インターネットレジストリ (RIR)ではIPアドレスの利用権を示す「リソース証明書」の実験的な実装が行われています。日本国内のIPアドレスの管理を行っているJPNICではこの電子証明書の実現可能性や要件について調査を行っています。本発表ではリソース証明書をめぐるIPアドレス管理やルーティングセキュリティの状況、ユーザやサーバの認証とは異なるリソース証明書の利用場面等について紹介します。最後に発行された電子証明書の保証範囲の取り決めの重要性等について議論します。
14:05
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14:45
【講演】「Windows VISTAでのスマートカード」
講師:マイクロソフト株式会社 コンサルティング統轄本部
プリンシパルコンサルタント 香山 哲司 氏
【講演内容】
エンタープライズセキュリティにおける認証基盤の強化ソリューションとしてスマートカードを利用する企業・自治体が増加してきています。本セミナーでは、Windows VISTAとXPまでのスマートカードの機能比較を交えながら、新機能の意義・問題点、実装にあたっての留意点などを解説いたします。
14:45
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14:55
【質疑応答】
14:55-15:05 休 憩
15:05
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15:45
【講演】「長期署名フォーマットの標準化と日欧相互運用実験」
講師:ECOM長期署名フォーマット相互運用実証実験プロジェクトリーダー
エントラストジャパン株式会社 漆嶌 賢二 氏
【講演内容】
真正性が要求される電子文書を保存するには、短期であるか長期であるかに関わらず、デジタル署名にタイムスタンプを付与することが必要であると言われており、そのための標準フォーマットが欧州通信規格協会(ETSI)で策定された長期署名フォーマットです。ECOMでは、2000年より電子文書の長期保存に関する調査・普及・標準化に関わる活動を行っています。長期署名フォーマットは本年度中には日本工業規格(JIS)となる予定であり、普及に一層の弾みが付くでしょう。本講演では長期署名フォーマットのJIS化、ETSIとのリエゾン関係、RFC化状況、PDF/Aとの関係などの標準化動向について報告すると共に、現在行われている国内および日欧間での相互運用実験について報告致します。
15:50
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16:30
【講演】「東京大学におけるキャンパスPKIの配備に向けて」
講師:東京大学情報基盤センター PKIプロジェクト 准教授 佐藤 周行 氏
【講演内容】
東京大学では、2005年度から教職員証と学生証がスマートカード化され、その上の有力なアプリケーションとしてPKIの配備が計画されました。しかし、PKIの配備にはRPの育成と収容など、技術的な問題とともに、管理コストの最適化をはじめとする(この規模の大学にありがちな)財政的・政治的な問題の解決が求められます(ことをいまさらながら痛感しています)。
この発表では、
・東大でのPKI配備に関する技術的・または非技術的背景
・管理コスト最適化の試み
・証明書活用に関する大学のワークフローとの齟齬などの解決
の検討を行い、一部実施した結果を報告します。
16:30
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16:40
【質疑応答】
16:40-16:50 休 憩
16:50
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18:30
【パネルディスカッション】「PKIの過去、現在、未来」
パネリスト:
 日本電気株式会社 小松 文子 氏
 富士ゼロックス株式会社 稲田 龍 氏
 セコム株式会社IS研究所 松本 泰 氏
 東京大学 佐藤 周行 氏
(※)予告無く講演内容が変更される場合がございます。予めご了承下さい。