2010〜2011年度 情報セキュリティ市場調査報告書
(セキュリティ市場調査ワーキンググループ)
- 情報セキュリティ市場調査について
- 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)では、我が国の情報セキュリティ市場の
実態を定量的に把握し、情報セキュリティを巡る社会的動向を適切に分析すべく、
2004年以降毎年、国内情報セキュリティ市場実態調査を実施してきました。
2009年度までの調査報告書は、経済産業省の委託事業として実施し、経済産業省から公開されています。JNSAのwebサイトからも参照することができます。
この度、2010〜2011年度の調査結果を一括して報告書にまとめました。 概要は以下の通りです。また2012年度の見通しについても説明しています。
【調査方法】
(1) 調査方法:アンケート調査、各種統計資料調査、ヒアリング調査、サンプリング調査
(2) 調査対象:2010年3月31日時点で、国内で情報セキュリティに関するツール、
サービス等の提供を事業として行っていると想定される事業者
(輸入販売、再販売を含み、輸出を含まない)
(3) 調査期間:2011年1月〜2011年12月
【調査結果概要】
今回調査の基準年度とした2009年度は、リーマンショックとそれに伴う世界同時不況の影響により、本調査開始以来初めてマイナス成長となり、「情報セキュリティツール」が3,571億円(対前年度比成長率マイナス3.9%)、「情報セキュリティサービス」が3,250億円(同マイナス6.5%)で、合計6,821億円(同マイナス5.2%)となった。
2011年度については、景気回復が期待されていた矢先に東日本大震災が発生し、その影響が長引く中で、市場は回復せず、「情報セキュリティツール」は3,568億円(対前年度比成長率プラス0.7%)、「情報セキュリティサービス」は同マイナス5.9%と大幅な落込みで2,916億円となり、合計では6,483億円(同マイナス2.6%)と推定される。
2012年度については簡易調査ながら、「ツール市場は2011年度比5.4%と高い伸びを示して3,761億円と、2008年度を上回る規模まで回復する。サービス市場も同3.9%の伸びを示して3,028億円にまで回復するが、まだ2010年度に届かない水準である。」とした。合計で市場規模は6,789億円(対前年度比成長率プラス4.7%)で、4年ぶりにプラス成長に回帰するという予測結果である。
要因分析は報告書本文を参照されたい。
- セキュリティ市場調査WGメンバー
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WGリーダー勝見 勉(株式会社情報経済研究所)
本報告書執筆メンバー菅野 泰彦(アルプスシステムインテグレーション株式会社)
福岡 かよ子(株式会社インテック)
橿渕 英久(NTTデータ先端技術株式会社)
秋山 卓司(日本クロストラスト株式会社)
木城 武康(株式会社日立システムズ)
佐藤 友治(ブロードバンドセキュリティ株式会社)
熊谷 裕吾(三井物産セキュアディレクション株式会社)
塩見 友規(三井物産セキュアディレクション株式会社)
蜂巣 悌史(株式会社km2y)
鳥居 肖史 - 2010〜2011年度 情報セキュリティ市場調査報告書データ
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・2012.7.4
「2010〜2011年度 情報セキュリティ市場調査報告書 v1.0 r1」
「2010〜2011年度 情報セキュリティ市場調査報告書 v1.0」
※Acrobat Reader 4.0以前のバージョンでは正常な表示ができない場合が
あります。Acrobat Reader 5.0以降のバージョンでお読みください。
http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep2.html
なお、2009年度以前の市場調査報告書は、経済産業省のwebページから入手可能です。
http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/docs.html