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デジタルの日・JNSA標準化部会主催シンポジウム
「DXのためのデジタルトラスト実現に向けて」

デジタルトランスフォーメーション(DX)実現のためには、紙文書や押印などに依存した既存の仕組み(既存のトラストのメカニズム)もまた、デジタルを前提としたトラストの仕組み(デジタルトラスト)に変革していく必要があります。
また、セキュリティにおいてもこれまでの境界線防御によるセキュリティからゼロトラストへの大きな変革の潮流がありますが、これはデジタル庁が掲げるデジタル改革にも重要な意味を持つと考えられます。
本セミナーでは、トラストサービスなどの法制度、ゼロトラストを実現するためのアイデンティティ管理、これらのベースとなるプラットフォームで実装されるトラストなどDXのためのデジタルトラストの実現に向けたあり方を議論します。


※本イベントは、CPEポイント(CAISとCISSP)申請対象イベントです
■ 日 時: 2021年10月15日(金)13:10~17:55
■ 会 場: オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
■ 対 象: ご興味ある方どなたでもご参加いただけます
■ 主 催: NPO日本ネットワークセキュリティ協会 標準化部会
■ 定 員: 300名
■ 参加申込み: 終了しました。
■ 料 金: 参加費無料

講演は、日本語のみとなります。また、質疑応答の受付も予定していますが、対応は日本語のみとなります。
質疑応答については、時間の関係上すべてにお答えできませんことご了承ください。
一部講演については、録画配信になる場合がございます。

■ プログラム(予定)  講演時間については、数分程度前後する可能性がございます。ご了承ください。

【開会のご挨拶】13:10-13:15
JNSA副会長・JNSA標準化部会 部会長 中尾 康二 氏 
(国立研究開発法人 情報通信研究機構)
【基調講演1】13:15-13:30
「新しいサイバーセキュリティ戦略について」
𠮷川 徹志 氏 
(内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンター 副センター長)

PDF
講演資料
(3.5MB)
<概要>
デジタル経済の浸透やデジタル改革の推進、新型コロナウイルス感染症の影響・経験等を背景として、サイバー空間の公共空間化、すなわち、あらゆる国民、セクター、地域等においてサイバーセキュリティの確保が必要とされる時代が到来しています。
これらを踏まえ、誰も取り残さないサイバーセキュリティ「Cybersecurity for All」を掲げ、本年9月28日に新しい「サイバーセキュリティ戦略」を策定いたしました。本戦略で示した、「デジタルトランスフォーメーション(DX)とサイバーセキュリティの同時推進」、「公共空間化と相互連関・連鎖が進展するサイバー空間全体を俯瞰した安全・安心の確保」、「安全保障の観点からの取組強化」という3つの施策の方向性や、今後の推進体制について説明します。
標準化部会メンバーによる講話(10分)
【基調講演2】13:45-14:05
「DXのためのデジタルトラスト」
JNSA標準化部会 副部会長・ PKI相互運用技術WGリーダ 松本 泰 氏 
(セコム株式会社 IS研究所)

PDF
講演資料
(4.6MB)
<概要>
2011年のマイナンバー制度の議論から10年、デジタル改革を掲げるデジタル庁が創設されましたが、ここではやはりマイナンバー制度などを軸としたトラスト基盤のあり方が課題として浮上しています。
本講演では、デジタル庁が創設にあたり議論されてきた「包括的データ戦略」に盛り込まれたデジタルトラストの議論などを、JNSA標準化部会の各WGでの活動と重ね合わせ紹介します。また、デジタルトランスフォーメーション・デジタル改革をささえるデジタルトラストに関する本日の各講演と、パネルディスカションの意図するところを説明します。
14:05-14:20 休憩
【講演1】14:20-14:50
「プラットフォームで実装されるトラスト」
垣内 由梨香 氏 
(Microsoft Corporation セキュリティ レスポンスチーム  セキュリティ プログラム マネージャー)

PDF
講演資料
(2.9MB)
<概要>
TEE などトラストを確立する技術はどのようにクラウドサービスやOS、IoTなどのプラットフォームで実装され、どのように活用されているのか。本講演では、Microsoft のサービスで実装されている技術や利用事例を交えながら、トラストをプラットフォーマーの観点から紹介します。
【講演2】14:50-15:20
「ゼロトラストにおけるID管理の役割 -トラストアンカーの一つとして-」
貞弘 崇行 氏 
(株式会社アイピーキューブ)

PDF
講演資料
(2.3MB)
<概要>
端的には「信頼するな、常に検証せよ(Never Trust, Always Verify)」と表現されるゼロトラストの考え方ですが、では、トラストされた状態になるためには何を検証しなくてはならないのでしょうか?
トラストを構成する要素を概観しつつ、その中で主体の持つ属性やクレデンシャルの管理を司るID管理や、主体と属性の関連づけを担保するFIDO等の認証技術/標準の進化が果たす役割を再確認します。また、話題になることも多いSSIやDigital Identity Walletとの関係も整理します。
15:20-15:35 休憩
【講演3】15:35-16:05
「トラスト・プラットフォーム視点からのスマートフォン」
磯部 光平 氏 
(セコム株式会社 IS研究所)

PDF
講演資料
(1.4MB)
<概要>
スマートフォンは、爆発的な普及とユーザの手元で携帯されるデバイスとして実空間とサイバー空間のいずれにおいてもサービスの入口として不可欠な存在になりました。
一方、スマートフォンを構成するプラットフォームには複数の要素が存在し、セキュリティやトラストを支える仕組みにおいても多様な提案がもたらされるようになっています。
本講演では,昨今のスマートフォンをトラストの視点から支える構造を紹介した上で、それらのしくみを活用する上での課題やサービス提供者が(信頼できるサービスを構成するに当たって)考慮すべき視点についてお話します。
【講演4】16:05-16:35
「eIDAS規則の改正案“eIDAS 2.0”におけるEU Digital Identity Wallet」
濱口 総志 氏 
(コスモス・コーポレイション取締役 ITセキュリティ部責任者)

PDF
講演資料
(1.4MB)
<概要>
EUで2014年に批准されたトラストサービス及びeIDに関するeIDAS規則の改定案として公開されたeIDAS 2.0の中には、新たにEU Digital Identity Walletを整備することが示されました。EU Digital Identity Walletは、①全EU市民が利用可能で、②サービスアクセスに必要な個人の識別或いは属性の証明が可能、③サービスと共有するデータについて市民が管理及び追跡可能な方法で提供することを原則としており、大規模なオンラインプラットフォームを含む、官民のオンラインサービスで利用できるようになる見通しです。 本講演では、eIDAS規則及び、eIDAS 2.0におけるeIDの定義から、EU Digital Identity Walletの機能や想定される利用シーンについて解説します。
16:35-16:50 休憩
【パネルディスカッション】16:50-17:50
「DXのためのデジタルトラスト~デジタルトラスト実現に向けての課題は何か?」
モデレータ:松本 泰 氏(JNSA標準化部会 副部会長・ PKI相互運用技術WGリーダ/セコム株式会社 IS研究所)
パネリスト:

垣内 由梨香 氏(Microsoft Corporation セキュリティ レスポンスチームセキュリティ プログラム マネージャー)
貞弘 崇行 氏(株式会社アイピーキューブ)
磯部 光平 氏(セコム株式会社 IS研究所)
濱口 総志 氏(コスモス・コーポレイション取締役 ITセキュリティ部責任者)

<概要>
パネルディスカション「デジタルトラスト実現に向けての課題は何か?」では、「企業におけるデジタルトラスト」「Soceity5.0社会におけるトラスト」のふたつのテーマを取り上げます。
前者では、企業のゼロトラスト化においてALWAYS VERIFYは、どのように実装されていくのか。ALWAYS VERIFYのためのアイデンティティ管理や、VERIFY可能なエッジデバイスのセキュリティはどのように進化していくのか。また、その課題は何かなどを議論します。
後者では、様々な社会課題を解決するためのアイデンティティ管理、クレデンシャル管理、スマートフォンなどのエッジデバイスの利用などにおいて、どういった技術的課題、法制度的課題があるのかを議論します。
【閉会のご挨拶】17:50-17:55 
JNSA 事務局長 下村 正洋 

 

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