NPO日本ネットワークセキュリティ協会
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平成20年度 情報セキュリティ市場調査報告書
(セキュリティ市場調査ワーキンググループ)

情報セキュリティ市場調査について
 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)では、経済産業省の委託を受け、我が国の情報セキュリティ市場の実態を定量的に把握し、情報セキュリティを巡る社会的動向を適切に分析すべく、平成16年より国内情報セキュリティ市場実態調査を実施してきました。 平成20年度の調査報告書は、2009年5月18日、経済産業省から公開されました。
 この度、同省の許可を得て、JNSAのサイトでも公開の運びとなりましたので以下に掲載します。

【調査方法】
(1) 調査方法:アンケート調査、各種統計資料調査、ヒアリング調査、サンプリング調査
(2) 調査対象:2008年3月31日時点で、国内で情報セキュリティに関するツール、サービス等の提供を事業として行っていると思われる事業者
    (輸入販売、再販売を含み、輸出を含まない)
(3) 調査期間:2008年11月〜2009年3月
(4) アンケート回収数:140件(発送:1,141件 回収率:約12%)

【調査結果概要】
 調査対象基準年度とした2007年度の実績(推定)値で、情報セキュリティツールが3,461億円、情報セキュリティサービスが3,386億円、合計6,847億円という結果となった。前年度に比べて、ツールが18.5%、サービスが11.1%、合計で14.7%、市場が拡大した。内部統制を含むコンプライアンス対応、事業継続管理等の要請と、相次ぐ個人情報や機密情報の漏えい事件に対する危機感が、企業の情報セキュリティ対策を一層推進した結果であると見られる。
 しかしながら、米国発の金融危機とそれに触発された世界同時不況の影響は大きく、2008年度の実績見込みベースではツール、サービス、合計が各々3,748億円、3,520億円、7,268億円となり、初めて7,000億円台に乗せたと見ている。前年度比伸び率は順に、8.3%、4.0%、6.1%と、その市場成長率は大幅に鈍化した模様である。
 更に、不況の影響は2009年度により顕著に表れてくる可能性が強く、国内情報セキュリティ産業の売上高予測値としては全体でマイナス5.4%と縮小することが予測される。それでも金額では6,874億円とほぼ2007年度並みの数字であり、足元で7千億円前後というのが、日本の情報セキュリティ産業の市場規模であると観測される。

セキュリティ市場調査WGメンバー
WGリーダー
勝見 勉(株式会社情報経済研究所)

本報告書執筆メンバー
市川 順之(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
岡本 英世(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
塩見 友規(オー・エイ・エス株式会社)
風間 勇人(サイバーエリアリサーチ株式会社)
森田 弥生(新日本有限責任監査法人)
秋山 卓司(日本クロストラスト株式会社)
金子 以澄(日本CA株式会社)
光野 元彦(パスロジ株式会社)
中木 篤郎(株式会社日立情報システムズ)
佐藤 友治(ブロードバンドセキュリティ株式会社)
長谷川 長一(株式会社ラック)
平成20年度 情報セキュリティ市場調査報告書データ
PDF
(1.74MB)
・2009.7.15
「平成20年度情報セキュリティ市場調査報告書」
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 なお、2007年度以前の市場調査報告書は、経済産業省のwebページから入手可能です。
 http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/Security_Reports.htm

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