★☆★JNSAメールマガジン 第184号 2020.4.3☆★☆

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今回のメールマガジンはJNSA海外市場開拓WGリーダーの一宮隆祐様にご寄稿いただきました。

【連載リレーコラム】
米国 RSA Conference 2020 日本パビリオン出展〜
それぞれの決断が求められた海外展示会出展〜

海外市場開拓WGリーダー
            一宮隆祐(日本電気株式会社)

2020年2月24日(月)から28日(金)にかけて米国サンフランシスコで開催された「RSA Conference USA 2020」に、総務省支援のもと日本企業16社(※本文、下部に出展企業を記載)で日本パビリオンの出展をしましたので、その報告を致します。昨年に続き「JAPAN」冠のブースにて、各社が一丸となって自社製品・サービスをアピールし、日本パビリオンには日本を含む52か国 2,300名を超える来場があり、具体的な商談にも数多く繋がりました。

今回の日本パビリオンは昨年比2倍の広さでブースを確保し、スタートアップ企業3社を含む計16社で出展をしました。開催直前に発生したCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響でRSA Conference全体の来場者数は減ったものの、世界最大級のサイバーセキュリティ展示会に変わりはなく、お祭りのような雰囲気は相変わらずでした。

会期中、日本での感染が拡大しつつある中で、果たして日本企業のブースに足を止めてくれるか不安はありましたが、拒否反応を示すブース来場者はほとんどおらず、結果的に多くの方に立ち寄って頂くことができました。ただ、至るところに設置されている手の消毒液(ハンドサニタイザー)を来場者が頻繁に使っている点は、昨年とは違った光景でした。

日本パビリオンのノベルティには、今年も“寿司消しゴム”を採用し、相変わらずの活躍を見せました。寿司消しゴムをきっかけに、ブースでデモを行い、リードスキャンへと繋げるケースが多くあったと思います。また日本パビリオンのレセプション「Sushi Night」を今年も開催し、昨年の反省から今回は招待制としました。昨年は寿司やたこ焼きを求めて店内はすし詰め状態でしたが、今年は日本食や日本酒を堪能しながら歓談ができ、有効なネットワークイベントとなりました。

計4日間の展示を終え、今回も北米進出や販路拡大となりえる商談もあり、All Japanで海外進出の足掛かりを作るという目的は達成できたと思います。また、「昨年も日本パビリオンに来たよ」という方もおり、今後も継続的に出展することで日本のセキュリティ製品・サービスを身近に感じてもらえるようになればと思います。そして、パビリオン出展を卒業し、単独で出展する日本企業が増え、また、RSA Conference期間中に開催されるスタートアップのコンテスト「Innovation Sandbox Contest」に日本企業がノミネートされることが将来の目標と考えております。

最後に、2回目の日本パビリオン出展に関わることができ、今回も多くの方々と出会えたこと、本当に貴重な経験となりました。JAPANパビリオン出展・運営において、本当に多くの方々にご支援・ご協力を頂きましたこと、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

■番外編 〜それぞれの決断が求められた海外展示会出展〜

今回、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で、予定をしていた出展メンバー全員での参加が叶いませんでした。その点についても記載をしておきたいと思います。

年明けに新型コロナウイルスの話題が出始めた時点では、RSA Conference 出展に関わるまで長引くとは思いもよりませんでした。その後も収束の兆しも見せないまま、展示会開催1週間前を迎え、2月17日には受診の目安「37.5度以上の発熱が4日以上続いている」が発表され、大規模イベントの中止が次々に決まっていきました。時を同じくしてRSA Conferenceからもスポンサー企業の出展中止の報告があり、本当に出展が可能なのかメンバー内で不安が広がりました。

日本ではイベントや出張の自粛が広がる中、RSA Conference は開催の判断。そして、日本パビリオンの主体となるJNSAとしての判断、また出展各社および出張者個人の判断が、開催直前まで求められる異例の事態となりました。

そのような中、情報共有のためSNSで日本パビリオングループを作り、最新のニュースや米国の実際の状況(入国はスムーズだったか等)といったリアルタイムのやりとりは、各自の判断に非常に有用であったと思います。

開催直前まで熟慮し、JAPANパビリオンの出展を決めました。一方で、事態が目まぐるしく変化するため、最終的に各社で出展・出張をするかの判断は各社・各個人に委ねることになりました。結果として、出展をした企業、出展を中止した企業、出張をした人、出張を取り止めた人、それぞれの判断に分かれました。この状況においては、それぞれが尊重すべき判断だったと考えます。ただ、直前まで準備を頑張ってきて、最終的に出展ができず悔しい思いをしたメンバーもいました。悔しい思いをしたメンバーも含めて、来年こそは全員で参加ができればと思います。

「開催時期が1週間後ろだったなら、どういう判断になっていたかな」と振り返りながら、無事、日本パビリオンを出展できたことに感謝をしつつ、一刻も早く事態が収束するのを願うばかりです。

RSA Conference USA 2020 概要

名称:RSA Conference USA 2020
https://www.rsaconference.com/usa
会場:米国 サンフランシスコ, “Moscone Center”
日程:2020年2月24日(月)- 2020年2月28日(金)[展示会は27日まで]

RSA Conference USA 2020には約36,000名、658社もの企業・組織が出展。
国際パビリオンとしては、日本を含む8カ国(日本、イスラエル、ドイツ、カナダ オンタリオ州、オランダ、スペイン、英国、韓国)が出展し、自国の企業を支援・アピール。(中国パビリオンは出展中止)

JAPAN パビリオン出展企業 (*は今回初出展企業)
■一般枠
1. アイマトリックス株式会社 *
2. アドソル日進株式会社  
3. アルプス システム インテグレーション株式会社(米国法人Netstar名)
4. 株式会社インフォセック
5. エムオーテックス株式会社(米国法人Interfocus名)
6. 株式会社サイバーディフェンス研究所 *
7. 日本電気株式会社(NEC)
8. 株式会社日立システムズ
9. 株式会社ユービーセキュア *
10. 株式会社ラック *
11. JPCERTコーディネーションセンター *
12. 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
13. 特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会 *

■スタートアップ枠
1. 株式会社アクティブディフェンス研究所 *
2. EAGLYS株式会社 *
3. 株式会社Blue Planet-works *

#連載リレーコラム、ここまで

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