“永遠のビギナー”対策を考えるシンポジウム「情報セキュリティ人材育成シンポジウム〜“永遠のビギナー”対策を考える〜」


本シンポジウムは終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。

発表資料を公開しました [2010.2.25]

情報セキュリティ人材育成シンポジウム プログラム

事前申込の受付は終了いたしました。受講希望の方は当日会場まで直接お越しください。
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【S1】基調講演 10:30-12:00
基調講演その1 「総務省における情報セキュリティ政策について」(10:30-11:15)
総務省情報セキュリティ対策室長 中野正康 氏
国民生活や社会経済活動におけるICTの利用領域が拡大する一方、USB経由や、正規のWebサイトを閲覧しただけでマルウェアに感染する等、脅威の巧妙化・高度化、被害の深刻化等が急速に進んでいます。そのような環境下で、情報セキュリティに十分な知識を有しない利用者が、被害者となるだけでなく他者へのサイバー攻撃活動の踏み台となる事例が多数発生しているところです。
本講演では、総務省が平成21年度に実施した「情報セキュリティ人材の実態に関する調査研究」についての報告と、個人の情報セキュリティ水準向上に向けた取組等情報セキュリティ確保のために総務省が取組む施策について、最近の情報セキュリティ関連事例にとともに紹介します。
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基調講演その2 「家庭や学校現場からみたビギナー対策」(11:15-12:00)
熊本県南小国中学校 教頭 桑崎 剛 氏   
「永遠のビギナー」という言葉は国の施策の中で使われるようになってきましたが、ネット社会における情報モラルについて、教育現場、特に教師・子供・家庭・保護者などの中における「永遠のビギナー」の実態と、そこにおける問題点や解決への道筋、解決例の紹介などを、家庭の教育力の育成の観点から講演していただきます。
12:00-13:20  昼休み
<高度情報セキュリティ人材育成トラック>
<永遠のビギナー対策トラック>
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【A1】講演 13:20-14:20〈60分〉
「情報セキュリティ資格保有者のあり方」
ISEPAスキルWGリーダー
(ISC)2 JAPAN代表 衣川俊章 氏
ISEPAが2009年8月に発刊した「情報セキュリティ人財アーキテクチャガイドブック」の調査データに基づき、企業における情報セキュリティ資格保有者等育成の必要性、現状及び課題並びに情報セキュリティ資格活用状況等についての考察をお話しします。また、ISEPAスキルWGで実施中の人材調査の概要についても説明ならびに中間報告を行うと共に、その中間集計データに基づき情報セキュリティ資格保有者等の育成のあり方について、ISEPA独自の視点から提言を行います。
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【B1】講演 13:20-14:20〈60分〉
「SPREADの活動紹介とその社会的役割
          〜SPREADが目指すもの〜」
SPREAD代表 下村正洋 氏
SPREADは、インターネットセキュリティに関する啓発活動や全国のユーザ対応を行っている方々の協働活動を支援し、情報共有網を作ることを目的として2004 年に設立された団体です。特に、一般利用者の身近にいて情報セキュリティ対策をサポートする人をどのように育成していくべきか、ということを課題に活動に取り組んでいます。
1.普及啓発だけでなく、一歩進めて、サポートをしてくれる方が身近に必要とされています。
2.企業のセキュリティ担当者は多くのトラブルを解決していますが、サポーターはそのノウハウを知らずにサポートとしている場面が多く、信頼できる情報は意外と少ないという実情があります。
3.現場では、PCの基本的な使い方やメールの出し方へのサポートは多くありますが、「情報セキュリティ」に関するにサポート活動はあまり重要視されない傾向があります。

これらのためにSPREADは地域で活躍する情報セキュリティサポーター育成にかかる地道な活動を行っています。これらのSPREADの活動状況のご説明と併せて、既存のサポート体制の在り方への提言も含めて現状の問題点をお話いたします。
14:20-14:30  休憩
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【A2】講演 14:30-15:30〈60分〉
「高度情報セキュリティ人材育成のアプローチ」
ISEPA / 株式会社ラック 長谷川長一 氏
組織体制を構築していくにあたっては、人材をはじめとする様々なリソースの確保と運用管理が必要となります。その中でも、「できる人材」を育成し、活用していく事が大きな命題となります。本講演では、まず「できる人材」とは何かを明確にします。そして、人材育成と組織開発のプロセスを説明し、その中でも重要かつ難しいステップと言われている実習教育、OJTの実践についての問題提起と改善への考え方などをご紹介してまいります。実務経験の少ない人材の現場での戦力である「できる人材」への育成や、それらの人材を活用などでお悩みの方々などに、ぜひ聞いていただきたい内容になっています。
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【B2】講演 14:30-15:30〈60分〉
「永遠のビギナー対策としてのサポーターの
  連携と各地での活動事例の紹介」
司会進行:会田和弘 氏(SPREAD)
発表者: NPOウィーキャン世田谷 鈴木千恵子 氏
      NPOスキルアップサービス 吉部靖正 氏
      NPOの為の情報セキュリティワークショップ2010
                            大脇秀夫 氏
地域の情報化支援などの様々な活動を行う全国のNPOの実際の担当者をお招きし、一般利用者の身近で情報セキュリティ対策をサポートする立場として、現場でのサポート活動の事例・実態・課題、サポーター同士の連携方法等について具体的な事例に基づきご紹介します。また、サポーター同士の連携方法についても会場を交えて意見交換したいと思います。
15:30-16:00  休憩
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【P1】パネルディスカッション 16:00-17:30〈90分〉
「永遠のビギナー対策をどう考えるか?」
モデレーター: SPREAD代表 下村正洋 氏
パネリスト:学校現場の立場から 桑崎 剛氏
       現場の立場から 山本 享 氏(湘南ふじさわシニアネット)
       企業の人材を育成する側から 与儀大輔 氏(ISEPA)
       現場の人材を育成する立場から 会田和弘 氏(SPREAD)
       JNSAセキュリティベンダー代表 高橋正和 氏(マイクロソフト株式会社)
懇親会(会費3,000円) 18:00-20:00
※予告無く講演内容が変更される場合がございます。予めご了承下さい。

※本イベントは、CPEポイント(CAIS・CISSP・CISA・CISM・CGIET)申請対象イベントです。
◆ ISEPA(情報セキュリティ教育事業者連絡会)とは
我が国における情報セキュリティ人材の質の向上と量の拡大を効果的に推進することを目的とし、2007年10月1日に発足されました。
連絡会各会員団体の運営する資格の位置付け、キャリアパスに対する共通認識の提示、施策提案、さらには各種教育機関との連携によるコンテンツの共同利用など、情報セキュリティ人材育成に関する様々な情報を社会に広く提供し、人材育成の拡大に向けた様々な取り組みを推進します。
◆ SPREAD(セキュリティ対策推進協議会)とは
インターネットセキュリティに関する啓発活動や、全国のユーザ対応を行っている方々の協働活動を支援し、情報共有網を作ることを目的として2004 年に設立された団体です。
特に情報セキュリティに関する正しい情報が少ない中、一般の人たちが安心・安全にパソコンやインターネットを利用できることを手助けするために、セキュリティ意識の高い方々に対して基本的な講座を実施し、SPREADサポータの検定試験を行うことで、地域の方々が安心して快適にインターネットを利用できるための相談相手となり得る人材を養成することに取り組んでいます。