★☆★JNSAメールマガジン 第187号 2020.5.15☆★☆

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今回のメールマガジンは、一般社団法人コード・フォー・ジャパン関治之様にご寄稿いただきました。

【連載リレーコラム】
接触確認アプリ「まもりあいJapan」開発の経緯と今後について

一般社団法人コード・フォー・ジャパン 代表理事 関 治之


皆様、はじめまして。Code for Japan の関と申します。
4月15日に、「コンタクト・トレーシング・アプリの開発に関して」というプレスリリースを出してから、たくさんのお問い合わせをいただきました。
この度、寄稿させていただく機会をいただきましたので、その後の経緯や今後について説明させていただきます。

 ※プレスリリース「コンタクト・トレーシング・アプリの開発に関して」
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000039198.html

結論から言うと、厚生労働省からの発表にある通り、日本でも接触確認アプリが公的に導入されることが決定されたため、Code for Japan としては今後は仕様やサンプルコードの公開などを通じて、接触確認アプリの開発や普及をお手伝いしていくことといたしました。
以上のことについては、5月8日に行われた、新型コロナウイルス感染症対策テックチームより、今後の実装案として発表されています。

 https://cio.go.jp/node/2604

〇これまでの経緯
3月下旬から本プロジェクトを開始し、IT企業有志とこのプロジェクトを進めてまいりました。自治体、保健所の方々、医師やプライバシー専門家の方々にもお時間をいただき、ヒアリングをしながら、いろいろなパターンのアーキテクチャを検討してきました。
プレスリリースを出した時点では、政府がガイドラインを出して民間と進めていくという前提の下、私たちもその枠組の中で、自治体の皆様へのヒアリング等を行っておりました。
その後 Appleの1国1アプリの方針などもあり「ガイドラインをクリアした企業のアプリが、陽性判定のみ厚労省のシステムに繋ぐ」方式から、アプリまでを厚生労働省が開発する方式へと変わり、我々自身がアプリを開発運用する必要がなくなりました。

〇今後の活動について
我々がアプリを開発しなくなったとはいえ、これまで検討したアーキテクチャや必要な仕様については政府の有識者会合などを通じて随時お伝えしてきており、今後検討される仕様に対して参考になる情報として生かされるものと理解しています。我々のソースコードや仕様についても、全て公開しますので、ぜひ参考にしていただきたいです。

接触確認アプリは経済活動の再開に向けた重要なツールの一つであり、国が主体的にこのアプリを運営するようになったことは、とても素晴らしいことです。
現場のヒアリング等にご協力いただいた自治体の皆様、ご意見をいただいた専門家の皆様、この場を借りてお礼申し上げます。

今後は、利用者のみなさんがポジティブに接触確認アプリを受け止め、お互いを守りあうために活用していくよう、民間の立場からできる範囲でお手伝いしていきたいと考えております。また、仕様や活用アイデアなどについても、広く意見を収集し、提言としてまとめていきます。

接触確認アプリ開発の過程では、システム面のアーキテクチャだけでなく、プライバシーへの考え方、ユーザーインターフェースやユーザー体験のあり方、公衆衛生上の価値など、様々な論点がありました。その経過について興味のある皆様もいると思いますので、「まもりあいJAPAN」ブログでもチームメンバーからお伝えしていきます。

https://note.com/hal_sk/m/m53cefeea1340


また、接触確認アプリの理解を広げることを目的に、接触確認アプリ勉強会を開催させていただきました。
Youtube で配信しておりますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

https://youtu.be/Mj1AH1SPW7c

〇皆様に感謝
最後になりますが、本プロジェクトに関わっているすべてのメンバーに感謝いたします。JNSAの有志の皆様にもプライバシーやセキュリティの面で相談にのっていただきました。普通の仕事ではなかなか出会えない一騎当千のメンバーが集まり、国難に向かって私欲無しに、今必要とされるものを作る。
そんなプロジェクトに関われていること、本当に誇りに思います。

プロジェクトの初期に、以下の行動原則を作りました。
 我々はなぜここにいるのか
 ・新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎ、一人でも多くの人の命を救う
 ・医療関係者の負担を減らし、拡大防止のための有用な情報を提供する
 ・利用者のプライバシーを守り、皆でコロナウイルスへ立ち向かうためのツールを提供する

この目的のために、引き続きできることを進めてまいりたいと思います。
このコラムをお読みの皆様も、ぜひ様々な形でご協力いただければ幸いです。

#連載リレーコラム、ここまで

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