★☆★JNSAメールマガジン 第7号 2013.4.5.☆★☆

こんにちは
JNSAメールマガジン 第7号 をお届けします。

新年度になりました。フレッシュな新人を迎えられた方も多いのでは。
東京ではもう葉桜になってますが、列島各地でさくらのニュースも。
株価も急騰で、心浮き立つ季節ですね。
情報セキュリティ業界も一層の社会貢献へ!!

【連載リレーコラム】
「信頼するということと信頼が裏切られるということ」
(JNSA幹事/株式会社情報経済研究所/IPA主任研究員 勝見 勉)

JNSAメルマガ創刊号以来何回か、このコラムでは、「信頼」というテーマが 取り上げられてきた。私も素人考えながら、社会と信頼との関係について、少し考察してみたい。

「信頼」とは何か。例えば広辞苑では「信じてたよること」と 極めてそっけない。読んで字のごとしとしか言っていない。私は、 「信頼」こそが社会を構成する最も基本的要素だと思っている。我々の現 代社会は、人間と、様々なシステムで構成されている。他の人間やシステム の動きや機能は、一定の想定された範囲で発動されるということを前提に、私たち はシステムを利用し、他人と交わり、社会生活を成立させている。

電車に乗れば、想定される時間の範囲で、その路線上の駅まで運んで、そこ で停止して、ドアを開けて降りられるようにしてくれる。それを信頼でき るからこそ、私たちは電車を利用して通勤することができる。ホームに立っ ている間、後ろに並んだ人に突き飛ばされないという信頼の下に、ホームで整列 して電車を待つことができる。これらの前提が崩れたら、つまり社会の仕組みに対 する信頼が崩れたら、社会が成り立たなくなり、無法地帯と化してしまう。ほとんどの 人が、この「信頼」に頼り、「信頼」を裏切らないから、社会は成り立っている。

時に、この信頼を裏切る行為は、それでも起きる。事件である。犯罪である。

その被害に遭うことは不幸であるが、 被害に遭う可能性が少しでもあるから家から一歩も外に出ない、 では、なかなか暮らして行くことができない。 だから、被害のリスクを認識しつつ、それが社会で活動する ことによるメリットに比較して十分に小さいことを、私たちは無意 識のうちに判断して、また被害を回避する行動を無意識のう ちにとりつつ、日々の暮らしを営み、社会との関わりを続けている、とい うことではないだろうか。

さてこう書くと、どこかで聞いたような、という感 じになると思う。ネットワークも、サイバー攻撃にさら され被害を受ける可能性を排除はできないけれど、その 確率とネット活用の利便の比較判断で使っている。無論 、日常生活の上でも被害に遭う可能性を排除する努力は 必要で、信頼があるから無防備でいいということにはな らない。例えば駅のプラットフォームで挙動不審の人を見 かけたら、距離を置いたり、その様子に注意を払う。病気にな らないように衛生に気配りする。ネットの世界も、そのような 備えと注意を整えることで、リスクよりも十分に大きいメリットを活 用する、享受することができるはずである。

ただ、ネットの世界で起きるこ とは、実世界で起きることほど予測が容易ではないし、危険要素 の経験も蓄積されていない。そこに技術進歩という要素が加わり、 目に見えないサイバー空間という要素がからむために、リスクの想定と その回避策が複雑で分かりにくくなってしまう。それでもすでに、圧倒的 大多数が、その利便を生かして新しい価値や経験を生み出し、活用し、享受している。

リスクの想定と対策のためには、既に多くの情報が提供されている。 備えには難しさも伴うが、専門家もいて、助言や手助けをしてくれる。 それを活用することで、ネットのメリットを生かしていけば、社会が得 られる利便はとても大きくなる。そのように回っていくべきであるし行か なくてはならないと思う。そしてそのために、JNSAに集うような専門家と企 業があり、助言と対策を提供している。それが大いに活用されることを期待するところである。

同時に、我々供給サイドは、的確な予測と判断と助言と対策を提供する義務 を負っている。このことを念頭に、社会に役立つセキュリティ企業、セキュリティ 専門家であり続ける努力を、続けなければならない。

新年度初頭に当り、当たり前のことを再確認する意味で書いてみた。


#連載リレーコラム ここまで

【事務局からの連絡、お知らせ】
★活動報告会・総会のお知らせ
活動報告会は6月7日(金)に秋葉原UDXにて行います。
総会と懇親会も同日夕刻に開催します。会員のみなさまが一同に集う数少ない機会ですのでぜひご参加下さい。
★部会・WG予定 
・社会活動部会 「ネット選挙座談会」を行います。
 参加希望の方は、事務局までお問い合せ下さい。
 日時・場所: 4月19日(金)10:00〜12:00 於:JNSA会議室
・その他、活動スケジュールはこちらをご覧下さい。
http://www.jnsa.org/aboutus/schedule.html

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JNSAメールマガジン 第7号 
  発信日:2013年4月5日
発行: JNSA事務局 jnsa-mail
編集: 勝見 勉
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