★☆★JNSAメールマガジン 第58号 2015.4.10.☆★☆

こんにちは
JNSAメールマガジン 第58号 をお届けします。

本日はヒューリックカンファレンス秋葉原で、JNSA主催イベント「PKI DAY 2015」を開催中ですが、100名を超える方々に御参加いただき大変盛況です。
豪華な講師陣に加えPKIとサイバーセキュリティの確保というテーマが多くの方の興味を捉えたようです。

ここ数日は、春のお花見を楽しんでいたと思ったらいきなりの寒波で、季節外れの雪にびっくりしている人も多いようですが、思いがけない桜と雪のコラボレーションもなかなか良いものですね。

さて、リレーコラムはJNSA電子署名WGメンバーによる全4回の連載の2回目です。
今回は、電子署名WGサブリーダー/セコム株式会社IS研究所 佐藤雅史様より寄稿いただきました。

【連載リレーコラム:テーマ「電子署名」】
「欧州における電子認証と電子署名の新たな動き(eIDAS規則)」
(電子署名WGサブリーダー/セコム株式会社IS研究所 佐藤 雅史)

◆欧州電子署名指令からの流れ

日本では2001年に電子署名法が施行されましたが、それより遡る1999年に欧州ではeIDAS規則の前身と言える電子署名指令(EU Directive)が制定されました。この電子署名指令は欧州内において電子署名に法的な効力を与え、欧州各国はこの電子署名指令を元に自国の電子署名法を整備しました。また、電子署名指令で示された電子署名の要件を満たす技術・運用に関する標準規格をCEN(欧州標準化委員会)やETSI(欧州電気通信標準化機構)といった標準化団体が策定してきました。このように欧州では電子署名指令の時代より、法制度と標準規格が整合した基盤を構築してきました。また、欧州各国の国境を越えた電子申請や電子商取引を実現し推進するという目標のため、製品やサービスの相互運用性テストや大規模なパイロットプロジェクトも行われました。パイロットプロジェクトには各国の国民IDの相互認証を行うSTORKや、電子調達システム基盤を構築するPEPOL、各国で起業に必要な続きをオンラインで実現するSPOCS、ヘルスケア情報の相互運用の基盤を構築するepSOSなどがあります。このような数々の活動の成果が現在のeIDAS規則に関連する流れにつながっています。

◆eIDAS規則とは

eIDAS規則の流れと前後してeIDAS規則に関連した技術・運用に関する標準規格の策定も進められています。法制度とリンクした標準規格という構図は前述のとおり過去の電子署名指令から継続している動きでありますが、EU要請(mandate)m460[2009/12]によってより強固な動きとなったと考えられます。この指令により、標準規格体系の見直しを行い、規格の統廃合が進められています。新体系では、暗号スイート、署名生成デバイス、署名の生成と検証、電子署名を用いたトラストサービストラストアプリケーションサービス(登録メールサービス等)、トラストリストといった6つのエリアに大別され整備が進められています。また、必要な規格についてはEN(欧州規格)への昇格と国際標準化(ISO化)を行う事も指示されています。これまではCENやETSIといった標準化団体の規格という位置づけであったものが、ENになることによって欧州各国に対し強制力を持つ標準規格となり、各国の製品やサービスはこの規格に従うことが必須となります。

◆今後のeIDAS規則の動向に着目

eIDAS規則と関連する活動によって、欧州内の電子認証や電子署名に関して統一的な法制度が構築され、また、EN規格化によって製品やサービスのレベルもこれまで以上に統制されていくと考えられます。日本など欧州外の企業・組織であっても、欧州内で電子申請や電子取引を行う場合にeIDAS規則に基づく基準に従う必要が出てくる可能性も今後十分に考えられます。また、関連するEN規格はISO標準化することを念頭に策定されており、欧州の基準を国際的なルールにしようとする狙いがあります。国際的に与える影響という観点においても今後も注視が必要です。

日本の電子署名法では紙における押印や手書き署名の代替としての電子署名の規定に留まっている一方で、求められる技術や運用についても個々の業界や案件で個別の議論になりがちです。eIDAS規則におけるトラストサービスのように、日本においても、電子認証、電子署名やタイムスタンプ等々を含めた俯瞰した視点で見つめなおし、電子社会を前提とした整合のとれた基盤を整備していく必要があるのではないでしょうか。


#連載リレーコラム、ここまで

<お断り>本稿の内容は著者の個人的見解であり、所属企業及びその業務と関係するものではありません。


【部会・WG便り】

★「情報セキュリティ理解度チェック・プレミアム 代理店説明会」を  開催します。
 「情報セキュリティ理解度チェック・プレミアム」サイト機能のご紹介や代理店制度のご説明を行ないますので、ご興味ある会員企業様はぜひご参加ください。
  お申込みはJNSA事務局までお願いします。

  日時:2015年4月28日(火) 10時30分〜12時
 
 場所:JNSA事務局 1F会議室(港区西新橋1-22-12 JCビル)
★「JNSAインターンシップ交流会」
  5月9日(土)に東京大学 本郷キャンパスにて開催します。
 
インターンシップ受け入れ予定の企業とインターンシップに興味をもっている学生が対象です。ぜひ学生の方にもご案内ください。
  スケジュール詳細、お申込みは↓こちら↓から
  http://www.jnsa.org/internship/event.html
 
  JNSAインターンシップ実施企業も募集中です。
  昨年度の実績は下記URLをご参照ください。
  http://www.jnsa.org/internship/2014/index.html

【事務局からの連絡、お知らせ】

★JNSA会報誌「JNSA Press」vol.39を発行しました。
 会報誌はホームページからもご覧いただけます。
 http://www.jnsa.org/jnsapress/vol39/index.html

★2015年度JNSA定時総会のお知らせ
 6月9日(火)に秋葉原UDXギャラリーネクストにてJNSA総会を開催します。同会場でJNSA活動報告会も開催予定です。
 詳細は後日ご案内いたします。


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JNSAメールマガジン 第58号 
発信日:2015年4月10日
発行: JNSA事務局 jnsa-mail
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