★☆★JNSAメールマガジン 第56号 2015.3.13.☆★☆

こんにちは
JNSAメールマガジン 第56号 をお届けします。

いよいよ年度末の3月となりました。 先週行われたJNSA拡大幹事会では、来年度の新しい計画について活発な議論が行われました。
東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、ますます情報セキュリティも重要な要素となっていきます。JNSAでは社会貢献も視野に入れて会員のみなさまのお役に立てるような活動を目指していきますので、ぜひ部会・WGなどに積極的に御参加いただけますよう、よろしくお願いいたします。

さて、今回のリレーコラムは、JNSA西日本支部/企画・運営WGリーダーである株式会社ケーケーシー情報システム 大財健治様による西日本支部主催セミナー「NSF 2015 in Kansai」の開催報告をお送りします。


【連載リレーコラム】
「NSF 2015 in Kansai」開催報告
(JNSA西日本支部/企画・運営WGリーダー 株式会社ケーケーシー情報システム 大財健治)

JNSA西日本支部では、西日本地域のネットワーク社会における情報セキュリティレベルの向上を目的として「NSF 2015 in Kansai」を下記の要領で開催しました。

    日 時:2015年2月20日(金) 13時30分-17時30分
    会 場:第二吉本ビルディング貸し会議室
    主 催:NPO日本ネットワークセキュリティ協会 西日本支部
    定 員:120名
    主 題:「ビッグデータ活用に向けて!個人情報保護法改正の背景と論点を探る」
    料 金:無料

個人情報保護法成立後、初めての本格的な改正が2015年に実現する方針が固められました。 法改正により個人情報の範囲が広がります。個人情報を保護することは重要な条件ですが、企業の競争力強化のためには社会やビジネスに急速に浸透しているインターネット上に蓄積されたビッグデータを積極的に活用し、リスクと折り合いをつけることができるルール整備が急務となります。そこで、情報システム及び情報システムの情報セキュリティ対応がますます重要になることを紹介し、併せてニュービジネス、ニューサービスの誕生に期待したいと思います。

また、西日本支部では、自社の情報セキュリティ対策を効果的に実施するための支援ツールとして、情報セキュリティポリシーサンプルの改訂を行っていますので、併せて紹介し、企業の競争力のための情報セキュリティ対策として有効活用して戴くことを目的として開催しました。


■開会挨拶

近畿経済産業局地域経済部 情報政策課 石原康行課長により、自動車をはじめ、情報家電、携帯電話などあらゆる製品に搭載されています組み込みシステムの重要性が高まる中、ITの被害を脅威として捉えるのではなく、ITを信用し、攻めのIT経営(イノベーション)として戦略的に活用することがITの未来像として望まれており、それを下支えするのが情報セキュリティと説明戴き、本日のセミナーは個人情報保護法改正原案が新聞紙上を賑わせています現状にピッタリと符合するもので、JNSAの慧眼に驚きすら覚えており、今後、ますます連携の度合を強めながら、地域への啓発活動を進めて行きたいとのお話を戴きました。

続いて西日本支部の井上支部長より本セミナーの位置づけと、JNSAおよび西日本支部の活動状況の紹介がありました。


■基調講演

新潟大学法学部 教授 鈴木正朝氏より「個人情報保護法改正動向とその問題点」と題して、その概要及び問題点について解説いただきました。冒頭ではマイナンバー番号法と住基法、個人情報保護法との関連に触れながら、プライバシー保護は世界の揺るぎない流れであり、規制緩和=経済成長なのか?と問いかけながら、国際動向と国内動向についての詳しい解説があり、ビッグデータの利用で国際競争に負けると個人データが海外へ流出(産業空洞化)する恐れがあること。国際競争に打ち勝つためには、国内で流通と法規制を考える必要があることを学ぶことができました。

また、ビッグデータの事例として「記名式Suica」の提供データは「個人情報」であり、記名式Suica履歴データの無断提供は匿名化しても現行個人情報保護法上は違法であることを解説頂きました。

個人情報保護法の改正のポイントとしては、「個人情報保護委員会の設置」・「公的部門の個人情報保護法制の整備」・「医療情報の取り扱いルールは関係省庁・関係団体の下で統一的解釈基準との関係を踏まえながら決定すべき」等の説明をいただき、法改正による個人情報の取扱いについての理解が深まったと感じました。


■JNSA西日本支部会員企業のご紹介

会員企業6社が情報セキュリティ対策の活用に役立つ“自社推奨”の製品・サービスを紹介しました。

情報セキュリティポリシーサンプルWGリーダーの富士通関西中部ネットテック株式会社 嶋倉文裕氏から、情報セキュリティポリシーサンプルの解説を行いました。ポリシーサンプル0.92a版を2002年に作成してから12年を経過していますが、今なお根強い人気があり、JNSAの公開サイトへのアクセスが毎月1000件を超えています。

このため、西日本支部では、企業の情報セキュリティ対策の支援ツールとして、クラウドやスマートデバイス、SNSといった新しい技術を取り込むと共に、新たなISO/IEC27002:2013とも対応づけた情報セキュリティポリシーサンプル改訂版の作業を0.92a版を元に進めていますと解説していただきました。

なお、公開は各種規定との相関性や記載すべき内容の確認作業等に時間を費やした関係から、当初予定より遅れて9月に完成予定としています。


■「パーソナルデータを利活用するための情報セキュリティのあり方」の解説

座談会形式でコーディネータをセコム株式会社IS研究所 松本泰氏と鈴木正朝氏、嶋倉文裕氏の3人で議論して頂きました。

冒頭、松本氏からは、「社会保障・税に関わる番号制度の情報連携基盤技術WG及び社会保障分野サブWG」、「内閣官房 パーソナルデータに関する検討委員会・技術検討WG」に構成員として参加されての裏話も含めた内容を説明いただきました。

個人情報保護法の改正の方向性や複雑な背景、対立点から、法律とビジネスの利活用ではルールに則してパーソナルデータ利活用を進めていく必要があることを学びました。

ディスカッションでは、個人情報保護法改正により「個人情報の安全管理措置等はどうなっていくのか」、「既存の管轄官庁毎のガイドラインや自治体毎の個人情報保護条例の変更によって、情報セキュリティビジネスに影響があるか」について議論頂きました。

会場参加型の座談会と言うことで、会場から「ICOCAについての取り扱い」についての質問もあり、アンケートでは「大変有意義であった48%」「有意義であった47%」と高い評価を戴きました。


■NSF2015 2015 in Kansaiを終えて

当日は約80名の方にご参加いただきました。

アンケートによると、「大変有益だった、有益だった」と回答された方が、基調講演では90%、「情報セキュリティポリシーサンプル」の解説が86%、座談会「パーソナルデータを利活用するための情報セキュリティのあり方」が95%でした。情報セキュリティセミナーとしては成功したと思います。

また、JNSA西日本支部会員企業のご紹介では「興味を持った」が20%、「興味なし」が26%、「どちらとも言えない」54%と言う結果になりましたが、20%の方に興味を持って戴いたことに勇気を戴き、引き続き継続することの必要を感じました。

今年度も企業ブースを設置し、パンフレット等の案内と、西日本支部メンバーによるソリューションマップを配布しました。

これからもより多くの方に参加していただける機会を作り、西日本のセキュリティレベル向上のため、JNSA西日本支部としてセミナー・勉強会を継続して行きますのでご期待ください。


#連載リレーコラム、ここまで

<お断り>本稿の内容は著者の個人的見解であり、所属企業及びその業務と関係するものではありません。


【部会・WG便り】

★JNSA会員交流部会/経営課題検討WGでは、3月18日(水)に独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の関根様を講師に招き、NEDOの事業紹介とセキュリティ要件に関する勉強会を開催します。

 ◆日時:2015年3月18日(水)18時?19時30分
  ※終了後、希望者により懇親会予定
 ◆場所:JNSA事務局 1階 会議室

 お申込みはJNSA事務局までお願いします。

★JNSA標準化部会/PKI相互運用技術WG・電子署名WG主催セミナー「PKI Day 2015」を4月10日(金)に開催します。

 「PKI Day 2015」〜サイバーセキュリティの要となるPKIを見直す〜
  日時: 2015年4月10日(金)9時30分?17時40分
  場所: ヒューリックカンファレンス秋葉原 ROOM 1

 プログラム・お申込みは↓こちらから↓
 http://www.jnsa.org/seminar/pki-day/2015/


★JNSA標準化部会/電子署名WGでは、技術者向けに電子署名を気軽に 試せる遊び場(SandBox)を提供するプロジェクト 「JNSA PKI SandBox Project」 http://eswg.jnsa.org/sandbox/を公開しました。ご興味ある方はぜひ一度ご覧ください。

【事務局からの連絡、お知らせ】
★新年度に向けて、新しい活動テーマをお持ちの方がいらっしゃいましたら、事務局までご連絡下さい。新規WGのご提案も大歓迎です。

★登録情報にご変更がある方がいらっしゃいましたら、事務局までご一報をお願いいたします。

☆コラムに関するご意見、お問い合わせ等はJNSA事務局までお願いします。
jnsa-mail

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JNSAメールマガジン 第56号 
発信日:2015年3月13日
発行: JNSA事務局 jnsa-mail
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