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ごあいさつ
JNSAについて


 ■ 日本ネットワークセキュリティ協会へ期待すること

JNSA会長 佐々木良一
会長/佐々木良一

このたび、JNSAの会長を務めさせていただくことになった東京電機大学の佐々木です。

JNSAは、2001年5月に内閣府認証の特定非営利活動法人(NPO法人)として活動を始めて丸6年、任意団体であった時期から数えると丸7年たちました。この間、情報セキュリティを取り巻く環境や意識は大きく変化しています。攻撃や事件なども、単なるウイルスや不正アクセスだけではなく、もっと人間的で社会的な金銭目的の詐欺に変わってきています。また情報流出も大きな問題になっており、情報を集めて事業を行っている企業や個人情報の持ち主である各個人の意識も大きく変わってきました。

JNSAの活動に合わせるかのように、技術的な要素はかなり揃ってきて、黎明期から実用期を迎えています。それに対して、運用管理や社会的な活動に関する問題がクローズアップされてきています。内部統制が話題になっていますが、これも公明正大な企業経営を行うために、透明性を確保した会計処理を行うことが目的です。そのためには、道具として使っているIT(情報技術)がしっかりしていなければならず、不正を未然に防ぐ仕掛けとして情報セキュリティが重要視されているわけです。

JNSAが設立された頃は、IT(情報技術)の各々の要素に対して情報セキュリティを実現する考え方や方策があり、色々な技術要素に対してセキュリティ対策を考えなければいけないといわれていたのですが、最近は、情報セキュリティを確保する手段としてIT(情報技術)やフォレンジクス、PDCAなどの運用管理があり、ISO15408のような仕様やシステムのライフサイクルを管理する方策などが重要視されてきています。ITは情報セキュリティを実現するための一要素として見られるようになってきたわけです。

『技術だけでは問題は解決できない。しかし技術の裏付けがなければ施策もできない。』という見識は、このような意識の変化があっても変わりありません。JNSAの活動は、作業メンバーの問題意識を共有することによって活発な活動が行われ、成果のひとつである報告書は原則公開されています。情報の共有基盤を作ることによって、情報セキュリティのレベルアップが図れ、ひいてはビジネスマーケットの形成につながるのだと考えています。

JNSAの活動や成果は、国際的にも国内的にも、ますます重要性を増してきています。私も微力ながら、JNSAならびにセキュリティ業界の発展に尽力したいと考えておりますので、今後ともJNSAの活動にご支援いただけるようお願い申し上げます。

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